オリーブオイルのマフィン
【材料】 卵 ・・・1個 牛 乳・・・40cc はちみつ・・・40cc(メープル...
日本オリーブ協会は、オリーブオイル及びテーブルオリーブの正しい情報発信の普及活動の一環として、イタリア政府公認オリーブオイル鑑定士 山田美知世氏を講師に迎え、オリーブセミナーを開催しました。
【講師プロフィール】
山田美知世氏、イタリア在住暦35年。2013年にイタリアの国家資格であるオリーブオイル鑑定士の資格を取得し、世界各国のオリーブオイルコンペティションで日本人唯一の審査員を務める。ミラノでは警察の依頼を受け、違法オリーブオイルの摘発活動に協力し、昨年は生産社21社の摘発に貢献している。
セミナーは、【オリーブの基礎知識】と【テイスティング】に分けて行われました。
世界で認証されているオリーブ樹の品種は1638種類あると言われており、生産国第1位のスペインはそのうち約200品種を保有していますが、生産国第2位のイタリアは約650種類の品種を保有し、品種の数では世界一です。
このように多品種存在するオリーブ、一般的に販売されているオリーブの実は黒色と緑色を見かけると思いますが、これは品種の違いではなく熟成度の違いです。オリーブの実は、生まれたときは全部緑色をしており、完熟に向かうにしたがって紫色から黒色に変化をしていきます。
【オリーブの基礎知識】では、このようなお話から、オリーブオイルがどのように作られるのか、日本とは違う欧州のオリーブオイルの法律、そして、エキストラバージンオリーブオイルの栄養・効能、日本食への取り入れかたなどもご説明くださいました。
【テイスティング】では、5種類(内1つは欠陥オイル)のオリーブオイルを試飲。日本では認知度の低い、国際規格を満たしたエキストラバージンオリーブオイルの香りや風味を、日本の野菜や果物、植物に例えてわかりやすく解説してくださいました。
※各オリーブオイルの味をきちんと見極めるため、口直しには通常酸味のある青りんごを使用しますが、日本のリンゴは蜜がたっぷりと入っており甘いため、今回はプレーンヨーグルトで代用しました。
初めてテイスティング体験を行った参加者の方からは、「今までエキストラバージンオリーブオイルと思って食べていたオリーブオイルとの味や香りの違いに驚いた」、「正しいエキストラバージンオリーブオイルの味を知ることが出来て良かった」など、今まで知らなかったなどのご感想をいただきました。
日本の法律では、国際オリーブ協会が定めているオリーブオイルの規格が適用されていません。そのため、国際オリーブ協会が定めるエキストラバージンオリーブオイルの規格を満たしていないオイルも、日本ではエキストラバージンオリーブオイルとして売られている現状です。
山田氏は「日本のスーパーで購入する際は、容器が遮光瓶に入っているか、継ぎ足し出来ないフタ(密閉されているフタ)であるかを基準として選ぶようにすること。そして、まずは本物のエキストラバージンオリーブオイルの味を知ることが大切です。」と、まずは自らがエキストラバージンオリーブオイルの味を知り、自ら選ぶ基準を作っていけるようにすることが大事であり、そのためにも、引き続きセミナー等を通じて、正しい知識を啓発していきたいとおっしゃっていました。
開催日 2016年11月18日(金)
時 間 10:00~12:00
会 場 在日イタリア商工会議所
会 費 2,700円/JOA会員 3,240円/一般
JOAは、一般消費者からオリーブオイル業界関係者まで、すべてのオリーブオイルを愛する皆様に、オリーブオイルの新しい発見・情報・正しい知識を発信すると共に、もっと皆様がオリーブオイルに親しめる機会を提供していきたいと考えています。